okihospital official homepage
現代病、文明病といわれるアレルギー疾患の中でも、花粉症は近年著しく増え、今や日本人の10
人に1人は花粉症といわれています。
「花粉症」は、花粉が原因になって起こるアレルギー性の病気です。花粉症にうまく対処していく
ためには、花粉症とはどんな病気なのか、どんなメカニズムで起こるのか、そして花粉の飛散状況を
知る事がとても重要になります。
当院では、島根医科大学付属病院と連携して隠岐地方のスギ・ヒノキ花粉の飛散調査を平成12年
から開始しております。当院で測定された飛散データは、島根医科大学付属病院に報告され た後、N
HK放送局や山陰中央新報などを通じて各地の花粉情報として放送されています。
日本の花粉症の約8割がスギ花粉症ですが、外国では見
られず日本特有です。次いで多いのがヒノキ花粉症です。
|
スギ花粉 |
ヒノキ花粉 |
|
|
|
|
(顕微鏡写真) |
(顕微鏡写真) |
|
|
![]() |
|
採取方法 |
検査技師による採取場面 |
|
日本では、重力法の「ダーラム型捕集器」という簡便な装置が主流になっています。当院でもこの装置を3階屋上に設置し、ワセリンを塗ったスライドガラスを置き、24時間ごとに交換しながら、ガラスに付着した花粉の数を測定しています。 |
|
1)抗原の侵入
鼻や目の粘膜などに付着した花粉は、水分を吸収すると簡単に壊れ、中から抗原(アレルゲ
ン)が溶出する。
2)IgE抗体の産生と蓄積
溶出したアレルゲンを異物と認識した生体は、アレルゲンを除去するためのIgE抗体を産
生する。(生体防御反応)産生されたIgE抗体は、アレルゲンに結合ししてヒスタミンやロ
イコトリエンなどの科学伝達物質を放出する。
#花粉症になる人はIgE抗体の産生をコントロールする機能が低下した人で、
俗に言う「アレルギー体質」の人です。アレルギー体質の人では、IgE抗
体産生をブレーキする機能が低下しているので、花粉に接触するたびに必要
以上にIgE抗体を産生してしまいます。
3)感作の成立
アレルギー体質の人が、花粉との接触を幾年か繰り返し、全身的にIgE抗体が蓄積され、
あるレベルの量に達するとアレルギーを起こす状況が整う。
4)花粉症の発症
感作が成立した状態で再び花粉と接触すると、蓄積されたIgE抗体は一斉に反応(過敏に
反応)し、 ヒスタミンやロイコトリエンなどが多量に放出される。このヒスタミンやロイコト
リエンには血管刺激性や神経刺激性があり、通常量ではなんら問題はないが、多量に放出され
る事によりアレルギー症状を引き起こしてしまう。
花粉症は、身体にとって最も重要な生体防御反応の結果が引き起こしていると言えます。
飛散開始の基準
1日の花粉数で、1.0/cu以上が2日以上連続した時点。
飛散終了の基準
1日の花粉数で、1.0/cu未満が3日以上連続した時点。
隠岐地方 スギ花粉飛散時期(過去5年のデータ)
|
年 |
飛散開始日 〜 飛散終了日 |
飛散期間 |
最高飛散数 /1日 |
| 2000年 | 3月 1日 〜 4月12日 | 43日間 | 512.6 /cu |
| 2001年 | 2月21日 〜 4月 4日 | 43日間 | 329.3 /cu |
| 2002年 | 2月 1日 〜 3月23日 | 51日間 | 819. 0 /cu |
| 2003年 | 2月 6日 〜 4月 5日 | 59日間 | 539.0 /cu |
| 2004年 | 2月19日 〜 飛散中!! |
隠岐地方 ヒノキ花粉飛散時期(過去5年のデータ)
|
年 |
飛散開始日 〜 飛散終了日 |
飛散期間 |
最高飛散数 /1日 |
| 2000年 | 4月 6日 〜 4月20日 | 15日間 | 15.7 /cu |
| 2001年 | 4月 1日 〜 4月14日 | 14日間 | 201.0 /cu |
| 2002年 | 3月15日 〜 4月 7日 | 24日間 | 53.0 /cu |
| 2003年 | 3月26日 〜 4月22日 | 28日間 | 145.0 /cu |
| 2004年 |
現在は飛散していません |
隠岐地方 スギ花粉飛散時期(詳細)
